(追記あり)Kindle・KADOKAWA70%OFF商品でおすすめしたいものリスト(文庫&一般書)

2014年1月22日現在、KindleKADOKAWAの一部商品が70%OFFです

70%て!アホか!
しかしKindleの検索はまだうすぼんやりとしていて、膨大なKADOKAWAの商品の中*1、割引されたモノだけを検索するのも難しく、まして、その中からジャンル分けとかもできないのが現状…。
というわけで、ざっと「これは狙い目やろ!」って思ったものをリストアップしてみました。
基本的には自分用ですが、誰かの役に立ったらいいな…(うすぼんやり)

追記

何か予想外にブクマがついてしまってひええ なんかすみません。眠くてもういいやと思った分を追記しておきました。おすすめ度が下がるとか言うことではなく単にメモページの二枚目以降だった。

一般書

割引率が良くてお得感がすごい! ウレシイ!

皆言ってますが、まずは冲方丁。最新刊も510円です。やったーー!もうひとつ450円Verがありますが、単に挿絵あるなしの差っぽい。清少納言さんの生涯をかいたおはなし。うぶちん暴走系の話ではない模様。
光圀伝 電子特別版 (中) (角川書店単行本)

光圀伝 電子特別版 (中) (角川書店単行本)

電子版刊行当初、三冊買ったら全く物理媒体と値段が変わらないという所行に皆ブーブーしましたが、今なら上巻:180円、中巻:210円、下巻:210円です。
私発売当初書籍版買ったんですが、分厚すぎてまったく通勤に向いてないので、今回この機に買いなおしました。実際はやんちゃだった水戸の光圀公を描いた、うぶちん暴走系の話です。
あと、冲方丁オイレンシュピーゲル壱 Black & Red & White (角川スニーカー文庫)シリーズ全巻と、テスタメントシュピーゲル 1 (角川スニーカー文庫)が割引中ですので、天地明察 上 (角川文庫)(これも割引中)面白かった人などこの機会に読んでみて、是非「続き……いつ……」ってうつろに待つ仲間になって欲しいなって思います。かなり癖はありますが、このシリーズ本当におもしろいですよ!


これは電子で分冊されたわけでは無く、元から上下巻の商品。なので、上巻下巻ともに各540円です。
嫌われ松子の一生」の作者による初のSFもので、「新技術で不老が可能になりました!やった!でもその手術した人間は100年後に死ななければならないという法律つくるからね!」っていわれて始まる話。舞台はちょっと未来日本です。各所で絶賛されまくった話題作。難しい話かと思いきや、もう出だしから面白い。面白いです!


SFでもいっちょ。「ベストSF2012(国内篇)」第3位。高くて手がなかなか伸びなかったけど、今なら上下巻各270円。これなら買えるやったー!
電子特別版ではイラストが一緒に読めるのがお得感あっていいですね。人工知能学会の表紙も話題になったいま、タイムリーな美少女アンドロイドと少年のボーイミーツガールものです。シビアな作風で定評のある作者がどう調理してるのか楽しみ…。主人公がぼこぼこにされると噂の円環少女 1バベル再臨 (角川スニーカー文庫)シリーズも割引中です。デビュー作戦略拠点32098 楽園 (角川スニーカー文庫)も。



このミステリーがすごい! 2014年版」国内編第1位が!240円!安い!!
……こんなに安いのは全編収録じゃなくて「ノックス・マシン」「論理蒸発―ノックス・マシン2」の2篇を収録した電子オリジナル・コンデンス(凝縮)版だからです。
しかしこれものっすごいコアというかミステリ畑のひとのためのミステリみたいな感じなのに私内容わかるのだろーか…。


先月の25日に出たばっかりの本が350円とかでいいのかなあ。
アニメ化もしました人気シリーズまさかの復活。ヴィクトリア&一弥がちょっと大人になってニューヨークで活躍なう、な話です。
出世作砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (角川文庫)や、映画がもうすぐの赤×ピンク (角川文庫)も割引なう。


木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのかの、作者による柔道青春小説。540円。
……これあきらかに泥臭く大変そうでしんどいなーっていうあらすじ。だというのに40件レビューが付いて星5つとかどういうことなんだろう。北上次郎の2013年ベスト10で七位入ってた時の説明が

『七帝柔道記』は異色の青春小説。通常のスポーツ小説なら、勝つことのカタルシスが最後に待っていることが少なくないが、ここにそういう希望はない。ほとんど絶望的な戦いが繰りひろげられる。練習風景もすさまじいが、試合の迫力もすごく、読んでいると息苦しくなってくる。*2

ってなってるあたりすごそうです。


ちょっと不思議な宗教形態のある土地で生まれた少年。なんとなく儀式の準備にものり気になれず……。「こぶとりじいさん」がモチーフとなっている津村記久子のめずらしいファンタジーもの。420円。
とはいえ中身はいつもの津村記久子なので、紹介文みて、えーなんか宗教宗教しててやだーって思った人でも大丈夫です! 主人公はやっぱり何かに怒っていて、読み終わったあとうっとおしくなく励まされるのも一緒です。


これ読みたかったんだーー!!!540円、ノンフィクションです!
中国に住む日本人……それも農民や、やくざや、風俗嬢になった人達を追っています。中国の裏の話がすきなのですが、そこに何故日本の人が住み着いたのか。カオスな土地でたくましく生きてる人達の話を、読みたい!


[asin:B00C17S66K:detail]
希代の巫女である内気な少女を主人公にした、日本神話風ファンタジー。アニメ化もしましたね。
いつまでたっても文庫化しないRDGの最終巻も今なら510円。
そう、最終巻だけ……最終巻だけ、遅い!! 高い児童書版を買えとばかりに!!!
しかし、今なら文庫みたいなもんです!


ブクマで一般書がほとんどラノベとつっこまれましたが、そもそも角川の方針がですね!!!
大沢在昌の小説だってなんかこうラノベみたいな形になってしまう…。
各210円。価格に対して薄すぎるというのが皆文句言うとこでしたが、今コノ値段なら許せる!!
世間からはみ出したそれぞれに事情のある三人の若者と異端の刑事の四人組が特殊捜査チームとして頑張るはなし。


文庫

どれもだいだい200円以下だ! やった!! あと点数が多すぎてすすめるにもどこからいけばいいやら!!

ついこないだ直木賞受賞会場にジャージであらわれた姫野カオルコも割引中です!
特に私はこの終業式っていう「作中人物たちがやりとりする手紙だけで出来た青春小説」がずーっときになっていたので、今回買えてウレシイ…。174円ですよ!
その他、代表作ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)とかレンタル(不倫) (角川文庫)蕎麦屋の恋 (角川文庫)も割引で200円以下です。


失はれる物語 (角川文庫)

失はれる物語 (角川文庫)

乙一も割引中! 162円ですよー! 表題通りのものがなしく、少し透き通るような読後感がすきです。
その他、GOTH 夜の章 (角川文庫)GOTH 僕の章 (角川文庫)GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻 (角川文庫)も割引中。


個性的な殺し屋たちが多数登場し話題をよんだ本作も割引中。174円です! 私は蝉が好きです(言うと思った)
その続編、マリアビートル (角川文庫)も割引中。


ああ息子 (角川文庫)

ああ息子 (角川文庫)

アマゾンレビューが「私の息子だけじゃなくてほっとしました」で埋まってるのがコワイ爆笑本。162円です!
こういう本も拡大して読めるから電子書籍よいとおもう。
その他、この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)ぼくんち 上 (角川文庫)スナックさいばら おんなのけものみち 七転び八転び篇: 1 (角川書店単行本)スナックさいばら おんなのけものみち バックレ人生大炎上篇 (角川書店単行本)なども割引中。


みんなだいすき 火村先生シリーズが、162円やでえ。リゾート気分もたのしめてヤッター!
海のある奈良に死す (角川文庫)や、ダリの繭 (角川文庫)朱色の研究 (角川文庫)も割引中。
麻々原 絵里依の絵がついた臨床犯罪学者・火村英生の推理 ダリの繭(上) (角川ビーンズ文庫)や、臨床犯罪学者・火村英生の推理 ダリの繭(下) (角川ビーンズ文庫)も割引してるし、もっというと臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート ブラジル蝶の謎【新装版】 (あすかコミックスDX)とかコミカライズなども割引中です。


麻雀放浪記(二) 風雲編 (角川文庫) 麻雀放浪記(三) 激闘編 (角川文庫) 麻雀放浪記(四) 番外編 (角川文庫)
戦後の混乱期をギャンブル一本で生き抜こうとするアウトローたちの傑作エンタメが162円です!
カイジとかアカギとかああいうの好きな人はもれなく読むといいです。スピンオフドサ健ばくち地獄(上) (角川文庫)ドサ健ばくち地獄(下) (角川文庫)も割引中。


見仏記2 仏友篇 (角川文庫) 見仏記3 海外篇 (角川文庫) 見仏記4 親孝行篇 (角川文庫) 見仏記5 ゴールデンガイド篇 (角川文庫) 見仏記6 ぶらり旅篇 (角川文庫) 
仏像ブームなんか遙か彼方遠かった時代に無茶苦茶を繰り広げた二人のLOVE仏像エッセイです。
なんかもうテンションのおかしい作品らしく、みうらじゅんを見ているいとうせいこうが内心で「私はこの人を守らなくてはならないと思った」って固く決意してるシーンがあるとか聞いていたので、ずっとそのシーンを確認したかった。なんでただ仏像みに行っただけでそんな話になるんだ。読みます!


ホテルローヤル直木賞を受賞した作者による、これも北海道を舞台にした地味な人々の日常をあつめた短編集。150円。
不思議なのは重たいつらいしんどい話なのに、暗いだけって言い切るにはどこかこう、明るい何かを信じ切っているところがあるように感じてしまうところがふしぎだなって思います。


森博嗣でラブコメとか大丈夫なのか?! という気持ちに私もなりますが、174円なら安心して冒険できます。
ほか、青春残酷ふわふわミステリもえない Incombustibles (角川文庫)も割引中。


この表紙いい加減にしろ! 150円です。
どこででも携帯アプリの中に詩集が入っているというのはなかなか素敵な事だと思います。ぐうっと虚や空に身を乗り出して見つめたような若さ溢れる一冊です。朝のかたち 谷川俊太郎詩集2 (角川文庫)も。
その他、寺山修司青春歌集 (角川文庫)や、悪徳の栄え (角川文庫)詩集 ロマンス (角川文庫)悪魔の辞典 (角川文庫)なんかも割引中の詩集です。
別に今回のセールとは全く関係ないけどつむじ風、ここにあります(抄) (新鋭短歌シリーズ)タンジブル(抄) (新鋭短歌シリーズ)提案前夜(抄) (新鋭短歌シリーズ)NR(抄) (新鋭短歌シリーズ)などの新鋭短歌シリーズも300円とお安いし現代感覚のある短歌選りすぐりですのでおすすめですよ。


この表紙マジでいい加減にしろ! 138円です。
今回田辺聖子けっこう割引商品あるんですけど、表紙が大体この形式で俺はもう……。とはいえ中身は本当にすばらしいですので。古典が身近になるし、たのしいし、いいですよ。いいですよ。それこそ冲方丁のはなとゆめと一緒にむかし・あけぼの 上 小説枕草子 (角川文庫)むかし・あけぼの 下 小説枕草子 (角川文庫)をよんでも面白いと思います。
あと私はおせいさんの落語 (角川文庫)を買いましたが、上品な関西弁で流麗な地の文で、オチまで見事で、ほんとに堪能しています!


悲歌 (角川文庫)

悲歌 (角川文庫)

表紙からわかると思いますが女生徒と女生徒ですよーーー! 希代の恋愛小説作家による、能楽を現代風にアレンジした物語集。162円です。
花伽藍 (角川文庫)サイゴン・タンゴ・カフェ (角川文庫)も割引中。
作者はレズビアンなので、百合とはまた少し違う、女が女を好きになるときの感情、周囲の動きを楽しむことができます。とにかくどの本もすんごい熱量なので、ああ、恋愛体質の人の人生はこんななんだ…ってしみじみ出来る。
今回セールになってませんが、白い薔薇の淵まで (集英社文庫)というものすごく優美なタイトルの迫力ある美しい恋愛小説の受賞時にかかれたのが「もう賞を取っても花とか、とくに薔薇はいらない、味噌とか米とかが欲しい。こっちは貧乏なんだ」ってネタで爆笑しました。でもその話もオチはきちんとロマンティックでかわいかった。


ジョーカー・ゲーム」で見事このミス二位を獲得した作者が描く、巣鴨プリズンに人捜しに来た、ニュージーランド人の私立探偵エディと、戦犯キジマのコンビが密室殺人に挑むミステリー。
こういう話……くそっ好きですよ!198円です。
ジョーカー・ゲームはまだKindleにないのかなー。これも読みたかったなー。


小川洋子各種あります! こちらは138円。
偶然の祝福 (角川文庫)アンネ・フランクの記憶 (角川文庫)刺繍する少女 (角川文庫)などありますが、全部この表紙絵でこの野郎。
小川洋子はのこのシュールさをどう説明していいかまるでわからないなー。しかし傑作短編集なのは間違いないです。静かに非日常が浸食してくるこの不穏な美しさをたのしんで欲しいです。



文庫(ファンタジー、SF、ホラーとか)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

第31回SF大賞受賞の傑作も186円です! あー色々言いたいがオチにひっかかってしまう……。小学生の無敵でかわいい男子の冒険のあとをずっとついて行っても気付かれないですむから小説はすてきだ。
その他、夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)四畳半神話大系 (角川文庫)も割引中です。


傑作ポリティカルファンタジーも、今なら240円! 魔法とかでてこなくて、交渉とか政治的やりとりが中心のファンタジーです。実際の民族紛争などを思わせる超ハードな内容ですが、めちゃくちゃ面白い。各書店の書店員が草の根活動によって売れ出したというエピソードがとても好きな一冊。ログホラとか面白く思う人やファンタジーみたいな何でもありなんて読まないよって人など、是非この機会に。もう一つの傑作、瞳の中の大河 (角川文庫)も割引中です。


玩具修理者 (角川ホラー文庫)

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

138円。
死んだ猫も治す玩具修理者に誤って殺した弟をこっそり持って行くとか、もうあらすじだけでコワイ…。激賞を受けたデビュー作。無機質に、蠱惑的に、ぐらぐらと揺れる現実。精神状態の悪いときに読むのあんまりよくないとおもいます。


レキオス (角川文庫)

レキオス (角川文庫)

とにかく暴走!暴走するストーリーと登場人物!どこにたどり着くかまるでわからない生々しいスピードを楽しみたい大暴走快作も240円です! とにかくこれにでてくる、登場ごとになにがしかのエロコスプレしないと気が済まない、研究をすすめすぎて魔術へたどり着いてしまった天才数学者サマンサが最高すぎて。池上永一おとくいエゴ全開すがすがしい女傑たちを堪能できます。
アニメ化もした、シャングリ・ラ 上 (角川文庫)シャングリ・ラ 下 (角川文庫)。いつまで仲間由紀恵の表紙なのだろうか[asin:B0093GEM2O:title]も割引中です。地元への思い入れ溢れるエッセイやどかりとペットボトル (角川文庫)も今なら150円です。


もう一つ南の島もの。よくジブリから健全っぽさを取っ払った感じと対比される作者が描いた、呪術的南国のホラー…っていうかファンタジーっていうか。どこか懐かしい気配があるのが素敵な一作。174円です。話題を呼んだデビュー作夜市 (角川ホラー文庫)も割引中。


妖奇庵夜話 空蝉の少年 (角川ホラー文庫)

妖奇庵夜話 空蝉の少年 (角川ホラー文庫)

ベテラン作家による、和風あやかしミステリ。さくっと読める何かが欲しいときにいいと思います。表紙も中村明日美子や! やったー! 各:174円。
なんかこの本、Kindleの価格設定がかなり動きやすい商品みたいなので、安い内が狙い目っぽいです。


キマイラに三輪士郎の絵がついてるとか未来感ある…。100円です!
夢枕獏先生はこれを完結させるまで他シリーズとかかかないですし、って後書きにかいていた気がしました。完結させるおつもりのようですので、ここで買うのもそんなに悪い賭けではないと思う。またこれも表紙がかっこいい沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一: 巻ノ1 (角川文庫)も割引中です。


上:198円、下189円。
内乱になった近未来日本で、兵士として生き抜くことを決めた愚直で誠実な少年を主人公にしたSF戦争青春小説。応化戦争記シリーズとよばれる本作ですが、作者の死去により完結編未完という現状にもかかわらず、いまだ読まれ続けている小説です。
愚者と愚者(上) 野蛮な飢えた神々の叛乱 (角川文庫)愚者と愚者(下) ジェンダー・ファッカー・シスターズ (角川文庫)覇者と覇者 歓喜、慙愧、紙吹雪 (角川文庫)も勿論割り引き中。


パシフィック・リム (角川文庫)

パシフィック・リム (角川文庫)

言わずと知れた傑作怪獣映画ノベライズ。あきらかに誤訳が多発してます!しかもわざと間違えてる感がすごい!!
しかしオタクが知りたい詳細設定説明とか、細かい萌えどころもある! なので、こういうチャンスに買うのが一番いいんじゃないでしょうか。

文庫(時代小説)

読まない人は全然読まないんでしょうけども、時代小説をKindleで読むとすごい「いまわたし未来に生きてる!」って感じが味わえて楽しいです。おすすめですよ。

幽剣抄 (角川文庫)

幽剣抄 (角川文庫)

ハッ……ひょっとして、菊地秀行ってすごくすごくものすごく小説が上手いのでは?!って私が気がついた一冊です。
ホラー的な短編集なんですが、どの作品も切れ味がすばらしい。後書きが悪いものばっかりじゃない全体のバランス感もよいので、伝奇好きな人もそうでもない人もおすすめです。162円。


大枠で時代小説……みたいなもんで、途中からガンガンゆがみ出します。饒舌に語られるその異界感がたのしい。町田康は何かいてても文章だけでもう元取ったような気がしますが、この本に至ってはキャラも話もたのしいから大変うれしい。186円。


中国ものも。「管鮑の交わり」として名高い管仲と鮑叔の友情を描いた傑作が、各150円。宮城谷おじいちゃんの小説はとにかく資料がっつり系で読み応えあってうれしいのと、作中人物たちが皆人間くさく清々しくがんばったり、そうしてたかとおもうといきなりボケたりしちゃうのをはらはら見守ったりで、ぱっと見の漢字多くて読みずらそうな紙面より堅苦しい話では全然ないと思います。おすすめです!


芙蓉千里 (角川文庫)

芙蓉千里 (角川文庫)

1:240円、2:234円、3:186円、4:210円。
少女小説を長く書いてきた作者が、さらにその先の光景を書こうとはじまったシリーズ。「大陸一の売れっ子女郎になる」という野望をもった少女が哈爾浜にやってきたところからスタートし、一所の男の元に収まるのか、芸をきわめるのか…と思ってたら馬賊になったりする。とにかく読み手をぐいぐい引っ張る大河女子道小説です。


各198円。
生涯でナント2回も仇討ちをおこない、その一方は吉良邸討ち入り。数奇な運命を、「言い訳無用」で生きる気質が加速させてゆく池波正太郎の傑作エンターテイメント。この本とにかく私の母が好きで好きで長い話を要約すると「主人公が超かっこよくて強い熱い男なので読むように」って事でした。読みます。


[asin:B009TPQRFY:detail]
[asin:B009TPQREA:detail]
これファンタジー枠だろうか……。いやいや。各222円。
山田風太郎というとエログロのイメージですが、実際は視点が冷徹すぎて、ちっともエロくない。グロもただ生き物は全員死ぬんだよ、当然だろ?って感じで淡々としていて、まさに医者の視点そのままという感じ。その視点と奇想が結びついた作品は他で絶対無い物語なので、ウーンって人も一回くらい食べてみてもいいような気がします!私は!
ちょーかわいいエッセイ死言状 (角川文庫)も割引中です。山風はとくに日記がいいんですが、今回割引はない模様……。がっかりだ……。


ほうき星 上 (角川文庫)

ほうき星 上 (角川文庫)

ほうき星 下 (角川文庫)

ほうき星 下 (角川文庫)

地味にしっかり働くかっこいい人々を書かせたら天下一品の山本一力も割引中です!各186円。
愛されて育った少女「さち」が、思いがけない不幸に見舞われ天涯孤独に。それでも天分を生かして絵師への道をあゆみはじめます。
山本一力の話はほんと、こう、余所様の人生を覗かせてもらったなあというか、どっしりといいものに触れたなって読後感がとても素敵なのです。

文庫(BL)

ルビー文庫寒冷前線コンダクター 富士見二丁目交響楽団シリーズ (角川ルビー文庫)シリーズとかも割引中みたいですが、とりあえず一般書から二つ。

月魚 (角川文庫)

月魚 (角川文庫)

あんなにBLが好きなのに、全然BLがかけない三浦しをんが精一杯頑張った作品。150円。
古書をめぐる話なので、本読みはみんな好きだろう。彼女らしい、親子のぎこちなさ、罪とカウントしてしまった過去の行いと、それを巡るひずみ。選ばれた人間とそうでないもの。趣味に没頭しすぎることへの言及など。初期作ですが、すでに彼女のテーマは十二分につめこまれた作品です。


左近の桜 (角川文庫)

左近の桜 (角川文庫)

長野まゆみ版、百鬼夜行抄(ただしオチは全部BL)。各162円。
男同士の逢い引き宿を生業とする家の長男が、常に物の怪に好かれてトラブルに巻き込まれる話。読み進めていくとこの主人公がたいへん性悪なことがわかって面白いです。
長野まゆみはずっと東京に住んできた人間にしか書けない文章だな~という印象。その点ではあのころのデパートの方がたのしいんですがこれ新潮社なのでなんの割引もありません。


聖なる黒夜(上) (角川文庫)

聖なる黒夜(上) (角川文庫)

聖なる黒夜(下) (角川文庫)

聖なる黒夜(下) (角川文庫)

これを入れ忘れていて本当にすみませんでした。
たまにミステリ畑からでてくる、一般BLレーベル作品が全然太刀打ちできないレベルのBLミステリです。上巻220円。下巻222円。

東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一が殺された。容疑をかけられたのは美しい男妾あがりの企業舎弟……それが10年ぶりに警視庁捜査一課・麻生龍太郎の前に現れた山内練の姿だった。あの気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。殺人事件を追う麻生は、幾つもの過去に追いつめられ、暗い闇へと堕ちていく。

このあらすじだけでもう期待大。友達にすすめられまくっていたのをこの機会に読もうと思います。
スピンオフ元の、
RIKO ─女神の永遠─ (角川文庫)聖母の深き淵 (角川文庫)月神の浅き夢 (角川文庫)も割引中。





ラノベとコミックに関してはもうリストアップしてくださった方がいるのでそっちを見てください。

Kindleストアの角川文庫70%OFFセールで買えるコミック/ラノベをリストアップした - モロ屋


私は、【電子版】紅殻のパンドラ(1) (角川コミックス・エース)とか、成恵の世界(13) (角川コミックス・エース)とか、ヨマイヤマイヤのこどもたち (カドカワデジタルコミックス)とか、KATANA (9) 刀中の剣: 1 (あすかコミックスDX)*3とか気になります。あとこのさい新装版 ロードス島戦記 灰色の魔女 (角川スニーカー文庫)一気買いとかがいいなって思います。
あと、ニンジャスレイヤー(1) ?マシン・オブ・ヴェンジェンス? (角川コミックス・エース)は本当によかったけど、雑誌の煽りもそのまま入れてくれたら素敵だったな…って思っている。

*1:特に今はメディアファクトリーとか中経出版まで検索かかっちゃうからもう……。どっちも今回割引してないのになー。

*2:http://www.webdoku.jp/column/meguro_n/2013/12/27/103620.html

*3:この作者コミケで日本刀本売ってた時、本当に刀工のおじさんが袴来てスペースにいて超素敵だった。若い子に自分の職への興味持って貰えてにこにこしていた。